外生変数と内生変数

経済学では、モデルは2種類の変数を使用します。内生変数はモデルが説明しようとする変数であり、外生変数はモデルが説明せず、「与えられたもの」として扱う変数です。

内生変数

内生変数とは、経済モデル内でその値が決定される変数のことです。つまり、システム内の他の変数との相互作用の結果として決まります。言い換えれば、これらの変数の挙動や値は、モデルの構造や異なる変数間の関係によって影響を受けます。

外生変数

外生変数とは、モデル外でその値が決定される、またはモデルが説明しない変数を指します。これらの変数はモデル内での相互作用の影響を受けず、「与えられたもの」として扱われます。経済モデルはこれらの変数を初期条件として利用しますが、その説明自体を目的とはしません。

経済モデル内の外生変数と内生変数

経済モデルの主な目的は、外生変数が内生変数にどのように影響を与えるかを示すことです。経済モデルは現実を簡略化した理論であり、さまざまな経済変数間の関係を示します。外生変数はモデルの外部から与えられるものであり、モデルはこれらの変数を説明したり、それを決定する要因を分析したりしません。むしろ、外生変数を利用して内生変数の挙動を説明することに焦点を当てます。そのため、経済モデルは外生変数の変化が内生変数にどのような影響を及ぼすかを示すものです。