逆供給関数
逆供給関数は、供給関数を価格に関して解いたものであり、価格が供給量に依存する関数です。この関数は供給曲線においてグラフ化されます。なぜなら、グラフの軸は慣例的に逆転しており、従属変数がx軸(供給量)に、独立変数がy軸(価格)に配置されるためです。
直接供給関数と逆供給関数
直接供給関数は次のような関数形で表されます:
直接供給関数は次のように表されます:
\[ Q_s = Q_s(p) \]
ここで:
- \( Q_s \) は財やサービスの供給量を表します。
- \( p \) は財やサービスの価格を表します。
- \( Q_s(p) \) は価格 \( p \) の変化に応じて供給量 \( Q_s \) がどのように変化するかを示す関数です。
直接供給関数の例は次の通りです:
\[ p = 20 + 0.1q \]
直接供給関数を基に、供給量を価格の関数として解くことができます:
初期の方程式から始めます:
\[ p = 20 + 0.1q \]
両辺から \(20\) を引きます:
\[ p - 20 = 0.1q \]
\(0.1\) で両辺を割り、\(q\) を解きます:
\[ \frac{p - 20}{0.1} = q \]
分数を簡単にします:
\[ q = 10(p - 20) \]
式を展開します:
\[ q = 10p - 200 \]
この関数では、価格は供給量に依存しています。この逆供給関数が供給曲線のグラフ化に使用されます。慣例的に、独立変数である価格がy軸に、従属変数である供給量がx軸に配置されているためです。
このグラフでは、価格以外のすべての要因、たとえば生産コストの変動、技術の変化、税金など、供給量に影響を与える要因は一定であるか、供給に影響を与えないと仮定されています。また、逆供給関数を基に、価格の関数として供給量を解くことで、直接供給関数を求めることも可能です。
逆供給関数を再整理した式から始めます:
\[ p = 20 + 0.1q \]
\( q \) を解き始めるために、両辺から \(20\) を引きます:
\[ p - 20 = 0.1q \]
小数係数を削除するために、両辺を10倍します:
\[ 10(p - 20) = q \]
式を簡略化します:
\[ q = 10p - 200 \]
\( q \) を分離するために \(200\) を両辺に加えます:
\[ q + 200 = 10p \]
\( p \) を解くために両辺を10で割ります:
\[ p = \frac{q + 200}{10} \]
分数を簡単にします:
\[ p = 20 + 0.1q \]
したがって、必要に応じて直接供給関数から逆供給関数へ、またその逆に移行することが可能です。