供給曲線に沿った移動

供給曲線に沿った移動は、価格の変化に対する供給量の応答を供給曲線のグラフ上で表す方法です。価格の上昇は供給曲線に沿って上方への移動を引き起こし、価格の下落は供給曲線に沿って下方への移動を引き起こします。

供給曲線に沿った移動のグラフ

グラフに示されているように、価格が60から80に上昇すると、供給量は400から600に増加し、点Cから点Dに移動します。逆に、価格が60から40に下がると、供給曲線に沿って下方に移動し、供給量は400から200に減少します。

供給曲線に沿った移動と供給曲線のシフトを区別することが重要です。軸上の変数、すなわち価格や数量が変化した場合は、供給曲線に沿った移動が発生します。一方で、価格や数量以外の変数、例えば生産コスト、賃金、または規制など、供給量に影響を与える他の要因が変化した場合は、供給曲線のシフトが発生します。供給曲線に沿った移動は「供給量の変化」と呼ばれ、供給曲線のシフトは「供給の変化」と呼ばれます。