需要曲線
需要曲線は、ある商品の価格とその商品の消費者が購入を希望し、購入できる量との関係を示すグラフです。このグラフは、考えられるすべての価格における需要量を示しており、価格以外の需要量に影響を与える他の要因が一定であると仮定して作成されます。
需要曲線のグラフ
このグラフは需要曲線を示しており、縦軸には商品の価格、横軸には需要量が配置されています。価格が下がると需要量が増加することがグラフからわかります。例えば、点Aでは価格が80で需要曲線が縦軸と交差しており、消費者はその商品を購入しようとはせず、より高い価格でも同様です。しかし、価格が下がると、たとえば60になると、消費者はその商品を200単位購入する意欲を持ちます(点C)。さらに価格が40になると400単位を購入し(点D)、このように続きます。仮に商品の価格がゼロになると、需要曲線は横軸と交差し、消費者が購入する最大数量は800になります。
逆に、価格が上昇すると需要量は減少します。グラフでは、価格が20から60に上がると需要量は600から200単位に減少します(点Eから点Cへの移動)。したがって、需要曲線は消費者が考えられるすべての価格で購入しようとする数量を示しています。
要約すると、価格が高いほど需要量は少なくなり、価格が低いほど需要量は多くなります。Y軸との交点は需要がゼロになる価格を示し、X軸との交点は価格がゼロの場合の最大需要量を示しています。
軸の逆転
通常、独立変数は横軸に、従属変数は縦軸にグラフ化されますが、需要曲線のグラフでは、価格(独立変数)が縦軸に、数量(従属変数)が横軸に配置されています。これは、需要量が価格に依存しており、価格が需要量に依存していないためです。
需要曲線の傾き
需要曲線は、所得や他の商品の価格など、需要量に影響を与える他のすべての要因が一定であるという仮定の下でグラフ化されています。そのため、この曲線は価格と需要量の関係のみを示しています。この関係は逆相関であるため、価格が高いほど需要量は少なく、価格が低いほど需要量は多くなります。したがって、需要曲線の傾きは負となります。
結論として、需要曲線は「他のすべての要因が一定であると仮定した場合、価格が変化すると需要量はどうなるのか?」という問いに答えるものです。