需要曲線に沿った動き
需要曲線に沿った動きは、価格の変化に対する需要量の反応をグラフ上で表したものです。価格の上昇は需要曲線に沿って上方向への動きを引き起こし、価格の減少は需要曲線に沿って下方向への動きを引き起こします。
需要曲線に沿った動きのグラフ
グラフで観察できるように、最初に価格が40、つまり需要曲線上の点Dに位置している場合、需要量は400です。価格が40から60に上昇すると、需要曲線に沿って点Cに移動し、需要量は200に減少します。一方で、価格が40から20に下がると、需要曲線に沿って点Eに移動し、その結果、需要量は600に増加します。
価格以外の、例えば消費者の所得や代替財・補完財の価格といった、需要量に影響を与える他の変数が変化した場合は、需要曲線に沿った動きではなく、需要曲線自体のシフトが発生します。このような場合、通常「需要の変化」という表現は需要曲線のシフトを指し、「需要量の変化」という表現は需要曲線に沿った動きを指します。